ちゃんと儲ける。(五輪書)

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本日も宮本武蔵『五輪書』から経営者や投資家にとって大事な教えを。

「武士の兵法をおこなふ道は、何事においても人にすぐるる所を本とし」

(宮本武蔵『五輪書』より)

意訳すると、武士が兵法を行うならなんとしてでも勝たなければならないということ。

当たり前と言えば当たり前だが、こと経営や投資となるとそうでない人もいる。

経営者ならきちんと儲けを出すこと。

儲けがあるから従業員を雇うことができる。商品の開発や改良を行うことができる。税金を納めることができる。

にも関わらず、楽しければいい、ワクワクするだけでいい、儲けは二の次と考えている経営者が意外といる。そういう経営者は儲けられないから、従業員にきちんと給料を払うことができなかったり、商品の品質も落ちてお客さんに迷惑をかけたりしてしまう。税金も払えないので、社会や国にも貢献できない。

倒産や廃業ともなれば、債権者や銀行などにも迷惑をかけてしまうかもしれない。

例えば、私は本が好きで、昔からよく本屋に行く。特に用事がなくても、本屋に行くと新しい発見があったりして楽しい。が、最近はめっきり本屋が減ってしまった。

なぜか?というと、本屋が儲からなくなってしまったからである。儲からないから商売を続けられない。

「いやあ、Amazonなどのネット書店が出てきたから仕方ないんじゃない?」

そう思う人もいるかもしれないが、そんな中、きちんと儲けている書店がある。

例えば、蔦屋(TSUTAYA)だ。本屋という枠組みを変えて、「エンターテイメント」や「コミュニティ」のような位置づけで書店を続けている。

私は東京都渋谷区にある代官山の蔦屋によく行くのだが、土日祝日などは人でごった返しである。

スターバックスやさまざまな飲食店と併設したり、会員制ラウンジがあったり、ペットグッズ販売店があったり。

アーティストなどのトークイベントなども不定期に開催されている。大好きなヴィンテージバイクが飾ってあったりもする。ちなみに昨年、私はグランドセイコーの交流食事会にも参加した。腕時計雑誌の編集長などのトークがあるなど、腕時計の知識も増えて大変楽しいイベントだった。

肝心の本も独特のラインナップだ。アートやファッション、日本文化に関する本が並んでいたり、一般的な書店で知識を得に行くというよりは、「新しい自分に出会える場所」になっている。

このように蔦屋は楽しくて快適なありがたい空間になっている。これもきちんと儲けられているからこそできる業である。

だからこそ、経営者はきちんと勝つこと=儲けることを考えなければならない。儲け続けることで顧客に貢献することを忘れてはならないのである。

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