急いては事を仕損じる。(五輪書)

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本日も宮本武蔵『五輪書』から重要な教えを。

「上手のする事は緩々と見えて、間のぬけざる所也。」

(宮本武蔵『五輪書 風の巻』より)

私は趣味で麻雀(オンライン)をよくやる。

その際、「勝ちたい」との思いから、ついつい急いで良からぬ手を打って墓穴を掘ることがある。

例えば、こちらが多くの点を持ち、あと少し逃げ切れば勝てる時など。

早くから鳴きまくってしまい(相手の捨て牌をもらう)、結果として防御が弱くなってしまう。その状態で、相手からリーチされ、逃げきれずに放銃して逆転負けしてしまう。

「あちゃー」とは思うのだが、ついつい勝ちたいと焦ると良からぬ手を打ってしまうものである。

宮本武蔵も「五輪書」にて、戦いの際は「焦るな」と警鐘を鳴らしている。

上手な人ほど、ゆったりとして無駄がないものであると。

 

これは投資でも同様。

負ける人ほど焦った行動をする。

例えば、どんどん株価が上がっている時に、ポジションを持っていない。すると、焦って、ついつい良からぬ銘柄を買ってしまったり、良からぬタイミングで買ってしまうなど。こういう時ほど高値掴みになりやすいのは世の常だ。

または、買った株がちょっと上がると、「早く利益を確保したい」との思いから、ついつい急いで利確してしまうなど。売った後にどんどん上昇しても後の祭りである。

これらも宮本武蔵の言うように、焦って事を仕損じてしまったケースだ。

 

経営でも同じことが言える。

例えば、儲けたいという思いが強すぎると、ついついお客さんに「早く買ってもらいたい」と契約をせかしてしまう。結果として、買ってくれなかったり、最悪、嫌われてしまうなど。

店舗経営でも同様。ついつい買ってほしいがために「何かお探しですか?」と声をかけるタイミングが速まってしまい、お客さんに逃げられてしまうなど。

このように急いては事を仕損じてしまうので、宮本武蔵は「五輪書」にて、急ぐな、焦るなと警告しているのである。勝ち急いでしまいそうな時ほど、肝に銘じたい教えだ。

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