私は仕事柄、マーケティングや営業の相談を受けることも多い。
先日もある社長から相談を受けた。
「このウェブサイト、どう思いますか?」と。
正直、「ああ、これは売れないなあ」と感じた。
なぜそう思ったか?
それには老子の次の言葉が参考になる。
「大弁(たいべん)は訥(とつ)なるが如し。」
(老子)
どういう意味か?
つまり、言葉の重みがある人は、多くを語らないということ。
逆を言えば、多くを語る人ほど言葉に重みがなくなるということ。
これはマーケティングや営業にも当てはまる。
「ズバリこれだ!」という訴求ポイントを絞ると、マーケティングや営業は上手くいきやすい。お客さんの心に刺さりやすいのである。
ところが、商品やサービスに自信がない人ほど、「あれもこれも」と良さを伝えようとしがち。結果として、どれも記憶に残らない。お客さんの心に刺さらないのである。
例えば、薬を買う時はどうするか?
きっと「何にでも効く薬」ではなく、「〇〇に効く薬」といったように、自分の症状に合う薬を探すのではないか?
病気になったらどうするか?
「何でも病院」ではなく、頭に問題を抱えていたら脳外科だったり、歯が痛かったら歯医者に行くなど、自分の病気に当てはまりそうな病院を選ぶのではないか?
これと同じで、「あれもこれもできます」と言うのでなく、「これだけは負けない」といったクリティカルな訴求ポイントに絞ること。シンプルにすること。
そうすると、切れ味が鋭くなり、マーケティングや営業はうまくいきやすいのである。