随筆

随筆

秘すれば花。花は秘密にしてこそ「花」でいられる。(風姿花伝)

「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」 (世阿弥『風姿花伝』より) クライアントさんによく伝える言葉の一つである。 これはどういう意味か? 例えば、手品やマジックを思い浮かべるとわかりやすい。 手品を見せられると、人は驚いたり、感動した...
随筆

「たまたま」の成功を自分の実力と勘違いしない。株を守りて兎を待つ。(韓非子)

ある起業家の話である。 その起業家は、起業し「ゲーム」事業を立ち上げた。 お手軽に楽しめるのと、キャラクターのかわいさなどから、「たまたま」大ヒットした。 それに味を占め、どんどん巨額の広告宣伝費をつぎ込んだ。 起業家はさらに、そのゲームに...
心・人生・出世

のろまでも富を築くことは可能。(荀子)

凡人だからといって、天才に勝てないか?というと、必ずしもそうとは言い切れない。 ここに荀子の有名な句がある。 「驥(き)は一日にして千里なるも、駑馬(どば)も十駕(じゅうが)すれば則ち亦之に及ぶ。」 (荀子) どういう意味か? 驥(き)とは...
随筆

食べる量には気をつける。(修身録)朝ごはんは食べた方がいいか?

先日、顧客との面談にて、「朝ごはんは食べた方がいいか?抜いた方がいいか?」という相談があった。 その方は、以前、有名な講師のセミナーに出たところ、「朝ごはんは抜くか、フルーツジュースがいい」と言われたそうで、それを何年も守っているとのこと。...
心・人生・出世

他者の失敗を糧とする。他山の石。(詩経)

四書五経の『詩経』にこのような句がある。 「他山の石。以て玉を攻むべし。」 (『詩経』より引用) どういう意味か? 他の山から粗悪で使えない石が見つかったとする。しかし、使い方によっては、それを自分の宝の源となる石を磨くことに使えるという意...
随筆

まずは優れていない者でも厚遇する。(戦国策)

近年の会社経営は、「人手不足」が頭を悩ませる。 特に中小企業の人材確保は厳しい。しかも、確保できたとしても、鳴かず飛ばずの社員であることも。 さて、そんな人手不足の時代に、会社経営者はどうすればいいのか? 優秀な人材を集めるにはどうしたらい...
随筆

帝力何か我にあらんや。目指すは「のんびり」な会社。(十八史略)

中国古典『十八史略』にこのような歌がある。 日出でて作り、 日入りていこう。 井をうがちて飲み、 田を耕して食らう。 帝力何か我にあらんや。 昔々、王様の「堯(ぎょう)」は天下を治めて50年が経ったが、はたして、自分の政治がうまくいっている...
心・人生・出世

最下位には最下位の華がある。

久々、麻雀アプリに少しハマっている。少し。 あまりのめりこみ過ぎると「欲」が出る。 結果、「餓鬼道」や「修羅道」から抜け出せなくなるので、あくまでも「ほどほど」にではある。 麻雀は4人でやるのが基本。もちろん、三人麻雀や二人麻雀もあるが、基...
随筆

道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。(二宮尊徳)

こんにちは。作野裕樹です。 「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。 」 これはご存じの方も多いはず。二宮尊徳さんの名言ですね。 やはり、ビジネスというのは、儲けるだけでは駄目。 人や社会に役立ってこそ成り立つもの。 これは日...
随筆

得意なことを伸ばす。『闘戦経(第四章)』

こんにちは。作野です。 金は金たるを知る。土は土たるを知る。即ち金は金たるを為す。土は土なることを為す。ここに天地の道は純一を宝と為すことを知る。 (『闘戦経(第四章)』より引用) これは日本最古の兵法書『闘戦経』第四章に書かれている言葉で...