近年の会社経営は、「人手不足」が頭を悩ませる。
特に中小企業の人材確保は厳しい。しかも、確保できたとしても、鳴かず飛ばずの社員であることも。
さて、そんな人手不足の時代に、会社経営者はどうすればいいのか?
優秀な人材を集めるにはどうしたらいいか?
ここに参考になる東洋の教えがある。
「誠に士を致さんと欲せば、先ず隗(かい)より始めよ。」
(出典「戦国策」)
これはどういう意味か?
昔、燕という国の王様「昭王」は、優れた人材を欲していた時に、在野の長老「郭隗(かくかい)」に意見を求めた。
すると、郭隗は次の例え話を出した。
昔、ある王様が優れた馬を欲していた。
部下が噂を聞いて、優れた馬に会いに行ったがすでに死んでいた。
しかし、部下はその馬をあえて高額で買い取ったのである。
王様はその馬を見て、こっぴどく怒った。
「ばかもーん!なぜ死んだ馬に大金を払うんだ!わしのほしかったのは生きている優れた馬だ!!!」と。
ところが、部下はこう答えた。
「いえいえ、死んだ馬でさえ高額で買い取るんですから、生きた優れた馬なら、なおのこと連れてきますよ。だって、もっともっと高く買い取ってくれるだろうと思いますから。」
すると、実際に優れた馬を引き連れて「買い取って!」と言う人たちが来たとのこと。
それで、郭隗はこの例え話を元に昭王にこう言った。
「要するに、優れた人材を集めたければ、私のような愚かな者でも厚遇することです。
そしたら、優秀な人は「自分ならもっと厚遇してくれるだろう」と思って応募してくるからです。」と。
これを現代の会社経営に当てはめるとしたら?
そう。まずは、「イケてない社員」しか社内にいないとしても厚遇すること。
すると、優秀な人は「あんな人で厚遇されるんだったら、優秀な自分はもっと厚遇してくれるだろう」と考え、応募するということ。
逆を言えば、今いる社員がイケてようがイケてまいが、大事にしていなければ、優秀な人材は集まりっこないということでもある。
なので、社内に優秀な人材がいないとしても、まずは彼らを厚遇してみよう。
ゆくゆくは優秀な人材も集まるだろう。