朝ごはんは食べた方がいいか?

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先日、顧客との面談にて、「朝ごはんは食べた方がいいか?抜いた方がいいか?」という相談があった。

その方は、以前、有名な講師のセミナーに出たところ、「朝ごはんは抜くか、フルーツジュースがいい」と言われたそうで、それを何年も守っているとのこと。

ところが、最近、あまり体調が良くなく、朝ごはんについて疑問に思ったので私に相談したというわけだ。

結論から言うと、私は「朝ごはんは食べた方がいい」と思っている。

なぜ?

単純に一日の活動のエネルギーを補充するためである。

これから1日間、しっかり活動するとなると、当然、それ相応のエネルギーが必要なる。

しかしながら、朝ごはんを抜くと、エネルギーが不足してしまう。

例えば、子供の頃、学校に行く際に、朝ごはんを食べなければ昼までもたなかった。勉強する気も起きない。集中できない。特に体育の授業はダイレクトに辛くなってしまう。

だから、朝ごはんを抜くという選択肢はなかった。これは大人になってからも変わっていない。

 

では、いったい何を食べたらいいか?

フルーツジュースではダメなのか?

結論から言うと、「自然に食べる」のがいい。

はるか古代の人間から私たちはそれほど変わっていない。

しっかりと果物や野菜、肉などを口に入れて、歯でムシャムシャ嚙むことで栄養を取り入れてきた。

ミキサーが開発されたのは人類史上、最近のことだ。ミキサーで野菜や果物をジュース化することは、単純に栄養が「凝縮されすぎる」可能性がある。

人間はそんなに急に栄養を取り入れるのに適した体にはなっていないのではないか?不自然ではないだろうか?私ならそう考える。

だから、果物や野菜はジュース化せずに口に入れ、しっかり噛んで食べた方がいい。その方が栄養の吸収が人間的に自然である。

 

では、洋食と和食はどちらがいいか?

これは「人による」というのが結論だ。

例えば、西洋人と東洋人では、昔から栄養の取り入れ方が違うだろう。単純に西洋人はパンで、東洋人は米を中心に炭水化物を取ってきた。それで現代まで生きながらえてきたわけだ。

となると、「自然」に考えるのであれば、日本人ならお米の方が体に合っているし、欧米人ならパンの方が体に合っているであろうと思われる。

 

ただし、「食べる量」には気をつけた方がいいだろう。

江戸の少食思想に学ぶ: 水野南北『修身録』解題(若井朝彦著、小学館)』によると、江戸時代に書かれた食と命の指南書『修身録』では、健康のために少食を勧めている。

わかりやすくいえば「食べ過ぎは良くない」ということ。食べ過ぎると内臓に負担がかかるし、眠くなって動けなくなってしまう。

なので、朝ごはんを食べるとしても腹八分目がお勧めだろう。

 

それと、朝ごはんを抜くと「空腹感」から昼や夜にドカ食いしてしまう恐れがあることにも注意したい。毎度の食事で腹八分目を実施しづらくなってしまう。

人間の内臓は一気に大量の食べ物を消化、分解、吸収するのに適した作りにはなっていない。ゆっくり行うのに適した作りとなっている。

だからこそ、ドカ食いや食べ過ぎになってしまう「朝ごはん抜き」はせずに、ほどほどに食べた方が一日トータルでの栄養吸収バランスは取りやすい。

 

ということで、一日を元気はつらつに過ごすためには、朝ごはんはできるだけ食べた方がいいというのが結論である。その場合、食べる量と食べ物の質にも気をつけよう。

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