随筆

社長は低き者の気持ちがわかりづらいから要注意。(菜根譚)

経営者のお話を聞いていると、「危ういなあ」と思うことがしばしばある。 それは、身分の低い従業員や社員の気持ちがわかっていないことである。 結果として、要らぬ恨みや妬みを買ってしまうことも・・・。 中にはクーデターや裏切りに発展してしまうこと...
心・人生・出世

働き過ぎは良くない。(菜根譚)

菜根譚にこのような句がある。 「憂勤は是れ美徳なり、一太だ苦しめば則ち以て性に適ひ情を怡ばしむることなし。」 (『菜根譚  29』より引用) 意訳すると、一心不乱に仕事に励むのは良いことではあるが、苦しんでやり過ぎると、心が痛んでしまうよと...
随筆

弱者は「持たない」。兵の形は水にかたどる。(孫子の兵法)

孫子の兵法(虚実篇)にある好きな言葉の1つがこちら。 兵の形は水に象(かたど)る。 (孫子の兵法『虚実篇』より) わかりやすく意訳すると、兵の形は「水」のようであれということ。 水は高いところから低いところに流れる。その際、岩や木などの障害...
随筆

勝つためには「拍子」を熟知すること。(五輪書)

剣豪宮本武蔵が書いた「五輪書」には、勝つためには「拍子」を理解することが重要だと記してある。 「物毎(ものごと)につき、拍子はあるものなれども、とりわけ兵法の拍子、鍛錬なくてはおよびがたき所なり。」 (宮本武蔵『五輪書』地の巻より引用) 宮...
心・人生・出世

老いてからが本番。70歳まではオープニング。(葛飾北斎)

今日は葛飾北斎の名言を引用しよう。 「翁死に臨み、 大息し天我をして 十年の命を長ふせしめはといひ、 暫くして更に謂て曰く、 天我をして五年の命を保たしめは、 真正の画工となるを得へしと、 言訖(おわ)りて死す」 (葛飾北斎) 簡単に意訳す...
心・人生・出世

年を重ねるごとの初心。老後の初心。(花鏡)

先日、テレビ番組『がっちりマンデー』を観ていた。 番組では、様々な企業やそこの社長などが出演し、「儲けの秘訣」や「商品開発秘話」などを語ってくれる。 ビジネスや投資の勉強になる大変良質な番組である。 そこで、U-NEXT.HDの宇野康秀社長...
随筆

訴求ポイントを絞ると売れる。大弁はとつなるが如し。(老子)

私は仕事柄、マーケティングや営業の相談を受けることも多い。 先日もある社長から相談を受けた。 「このウェブサイト、どう思いますか?」と。 正直、「ああ、これは売れないなあ」と感じた。 なぜそう思ったか? それには老子の次の言葉が参考になる。...
随筆

秘すれば花。花は秘密にしてこそ「花」でいられる。(風姿花伝)

「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」 (世阿弥『風姿花伝』より) クライアントさんによく伝える言葉の一つである。 これはどういう意味か? 例えば、手品やマジックを思い浮かべるとわかりやすい。 手品を見せられると、人は驚いたり、感動した...
随筆

「たまたま」の成功を自分の実力と勘違いしない。株を守りて兎を待つ。(韓非子)

ある起業家の話である。 その起業家は、起業し「ゲーム」事業を立ち上げた。 お手軽に楽しめるのと、キャラクターのかわいさなどから、「たまたま」大ヒットした。 それに味を占め、どんどん巨額の広告宣伝費をつぎ込んだ。 起業家はさらに、そのゲームに...
心・人生・出世

のろまでも富を築くことは可能。(荀子)

凡人だからといって、天才に勝てないか?というと、必ずしもそうとは言い切れない。 ここに荀子の有名な句がある。 「驥(き)は一日にして千里なるも、駑馬(どば)も十駕(じゅうが)すれば則ち亦之に及ぶ。」 (荀子) どういう意味か? 驥(き)とは...
随筆

食べる量には気をつける。(修身録)朝ごはんは食べた方がいいか?

先日、顧客との面談にて、「朝ごはんは食べた方がいいか?抜いた方がいいか?」という相談があった。 その方は、以前、有名な講師のセミナーに出たところ、「朝ごはんは抜くか、フルーツジュースがいい」と言われたそうで、それを何年も守っているとのこと。...
心・人生・出世

他者の失敗を糧とする。他山の石。(詩経)

四書五経の『詩経』にこのような句がある。 「他山の石。以て玉を攻むべし。」 (『詩経』より引用) どういう意味か? 他の山から粗悪で使えない石が見つかったとする。しかし、使い方によっては、それを自分の宝の源となる石を磨くことに使えるという意...
随筆

まずは優れていない者でも厚遇する。(戦国策)

近年の会社経営は、「人手不足」が頭を悩ませる。 特に中小企業の人材確保は厳しい。しかも、確保できたとしても、鳴かず飛ばずの社員であることも。 さて、そんな人手不足の時代に、会社経営者はどうすればいいのか? 優秀な人材を集めるにはどうしたらい...
随筆

帝力何か我にあらんや。目指すは「のんびり」な会社。(十八史略)

中国古典『十八史略』にこのような歌がある。 日出でて作り、 日入りていこう。 井をうがちて飲み、 田を耕して食らう。 帝力何か我にあらんや。 昔々、王様の「堯(ぎょう)」は天下を治めて50年が経ったが、はたして、自分の政治がうまくいっている...
心・人生・出世

最下位には最下位の華がある。

久々、麻雀アプリに少しハマっている。少し。 あまりのめりこみ過ぎると「欲」が出る。 結果、「餓鬼道」や「修羅道」から抜け出せなくなるので、あくまでも「ほどほど」にではある。 麻雀は4人でやるのが基本。もちろん、三人麻雀や二人麻雀もあるが、基...