「サイクルの逆に動けば、サイクルから利益を引きだせる可能性がある。」
(『一流投資家が人生で一番大切にしていること(ウィリアム・グリーン著、早川書房)』より引用)
投資において、低いリスクで安定的なリターンを得るにはどうすればいいか?
それは、サイクルの逆に動くことである。
これは何も投資に限ったことではない。ビジネスでも同様。
サイクルの逆に動くとは、例えば、円安ドル高の時は「円を集める」、ドル安円高の時は逆に「ドルを集める」など。
わかりやすくいえば、円が安い時には円をたくさん集め、逆に円が高い時はドルに替えるということ。
なぜ大衆の逆に動くのか?
まず、第一に逆に動けば、割安でその資産を買い集めることができるから。
第二はリスクが低くなるからである。
なぜ、リスクが低くなるのか?
それ以上に「下がる余地」が極めて低くなっているからである。下げ幅が限定されることでリスクも軽減されるということ。
もちろん、絶対ではないが。
「利は元にあり」という格言通り、利益というのは売った時ではなく、「買った時」にすでにあるもの。つまり、良質な資産を割安で仕込んでいれば、それはすでに勝ちが観えているということである。
さて、ここではわかりやすく通貨で例えたが、何も通貨を買えということではない。
常に富がどこかに流れている時は、どこかから富が去っているということである。不人気状態。閑散としていて出来高も極めて薄い。
要するに、どこかが「割安」になっている可能性があるということ。そこに資金を投入し、割安で買い集めれば、サイクルが巡って富が戻ってくる可能性がある。サイクルによる裁定取引だ。
そうすれば、リスクを抑えて、高いリターンを得ることも可能となる。