『【改訂版】勝つ投資 負けない投資(小松原周、片山晃著/クロスメディアパブリッシング、2024)』を読んだ。
本書はバイトで貯めた65万円を150億円にした片山晃さんと、大手資産運用会社のファンドマネージャー小松原周さんの共著本。
2015年に出版されたものの改訂版である。
前作の内容とほぼ同じ。プラスアルファで終章「2人が考える、これからの市場」が追加されていた。
なぜ、前作とほぼ同内容なのに購入したのか?
というと、前作も非常に学びがあったため、復習の意味も込めて購入してみた。
読んでみたところ、驚くほど色あせていない。未だに通ずる。約9年経って市場はガラリと変わったにも関わらず。
おそらく投資の「本質」を突いた内容だからであろう。本質は色あせない。
ウォーレンバフェットも時代が変わって通じなくなるのであれば、それは原則とは言えないと言っているが、その通り。
ちなみに、本書で語られている片山晃さんと小松原周さんの投資手法は、私とは全く異なる。私には二人の手法は真似しようと思ってもできない。流派も異なることはさることながら、レベルが高すぎる。
具体的には片山晃さんは小型株が得意なようだ。他の機関投資家やファンドマネージャーがボリューム的に手を出せない小型株を徹底的に調べ、投資する。小型株は当たった時に大きなリターンが見込める。
また、もう一人の著者である小松原周さんは機関投資家。投資を検討している企業に直接訪問し、取材し、確信を得て意思決定する。
これらの手法は私のような怠け者には決して真似できない。
それでも、本書は学びが多いのは、何度も言うが投資の本質のようなものを説いているから。
おそらく10年後に読んだとしても色あせていないだろうし、その時、同内容で改訂版がまた出たとしても私は購入するだろう。
『【改訂版】勝つ投資 負けない投資(小松原周、片山晃著/クロスメディアパブリッシング)』