とんでもない名著に出逢った。
『夕日が青く見えた日(松井守男著、フローラル出版)』。
これはめちゃくちゃいい。
著者はフランスと日本で活躍中の画家「松井守男」氏。1942年生まれ。
氏は若い頃に単身渡仏。以後、フランスにて活躍。なんと、フランス政府から2000年に芸術文化勲章を受賞。愛・地球博でのパビリオンでは公式作家にもなった。
そんな松井氏の頭の中や感性に触れることができる良書である。
読後にどのような変化があるか?
というと、他人目線なんてどうでもええわ。自分軸で生きればいいと背中を押してもらえるような感覚が得られる。
とかく日本人は他人目線や世間体を気にしがち。それによって、アートもそうだがビジネスなども萎縮しがちである。
ところが、これからの時代はそれではいけない。「他人と同じ」というのは価値がなく埋もれてしまう時代である。
「出る杭になるな」ではなく「出る杭になれ」と松井守男氏は語る。
資本主義に染まるな。数字や地位、権力などに振り回されるな、と。
上手く描こうとするな、上手くやろうとするな、と。
そして、自分の「感性」を大事にしなさい、と。
心を解放してくれる良書。
また、ピカソとのやり取りも面白い。タメになった。
『夕日が青く見えた日(松井守男著、フローラル出版)』。